「独フォルクスワーゲン（ＶＷ）(VOWG_p.DE)の排ガス規制逃れ問題で、ＶＷ社員とサプライヤー１社が４年以上前に、排ガス規制を逃れるために使用されたソフトウエアの違法性を指摘していたことがわかった。」

「部品サプライヤーのボッシュROBG.ULがＶＷに供給した問題のソフトについて、規制逃れに使うことは違法だと２００７年に書面で警告していたことがＶＷの内部調査で分かったと伝えた。」

以上の2つは、ドイツの新聞で書かれている情報です。

この違法ソフトのすごい所は、検査をしているとプログラムが判断した場合、排ガス浄化システムが働きNOｘ.CO2の排出量が適正になり、通常走行時にはシステムが働かず最大基準値の４０倍にもなるらしい。

このソフトを開発した部品サプライヤー大手のボッシュは、市販品には決して使わないでほしいと いっていたらしいがVW側は忠告を無視して使用、幹部もそのことをわかった上での事件は世界の自動車業界、ディーゼルの信頼性を根底から覆されかねない大きな事件になりました。

VW株価も大きく下落・・・日本の自動車メーカー株も大きく下がる原因となり、今でもどこで終息するかわからない状況ですね。

たった一度の大きな過失によって、世界有数の自動車メーカーが倒産しかねなくなり、何十年も培ってきたブランドというものの信頼が崩れ去ってしまう怖さを非常に感じましたね。

さらにVWの閉鎖的な内部や創業者一族との覇権争いが一気にクローズアップされています。

どこまで被害が広がるかまだ全くわかりませんが、この事件によってクリーンディーゼルの普及が滞らないことを願います。